富士市原18番での失敗
2月某日、久々のゴルフ。
久々のゴルフで、練習もしていないとなると、ショットの出来が平均的に落ちるのはやむを得ないところ。ティーショットが左右に散らばったり、絶好の位置からでもセカンドでグリーンを外しがちだったり。これは予想できたことで、実際そうだった。
一方、久々のゴルフで見落としがちなのは、平均的な出来の悪さとは別に、ショットの良否の差が大きいことである。すばらしいショットも稀にはあるかわりに、思いもしなかったような、とんでもないミスが出ることがある。そのことが頭になかったのが、この日の18番ホールであった。
バンカーからの2打目
インスタートで迎えた18番422Y、アゲンストの北風が強く、ティーショットはフェアウェー右のバンカーに入れてしまう。ただ、これは想定内。問題はバンカーからの第2打だった。
残り170Y。アゴは低く、ユーティリティーでも問題ないと判断。グリーン右側の池を避けるために、パーは半ばあきらめて左側のガードバンカー方向を狙うことにした。その結果が、とんでもないミスになった。トウに当たるトップでボールは右斜め前方向に低く出て、バンカーのアゴにささった後、とろりと戻ってきた。
こんなミスは考えてもみなかった。しっかり距離を出したかったので、ダフリよりトップと思って薄めに打ったのはたしかである。それでも飛球線方向のアゴはクリアできると見ていたが、右方向に出るミスは想定外。その方向にトップが出るとどうなるかは全く考えてなかった。
さらにミスを重ねる
3打目はバンカーから出すだけでやむなし。残り120Yの4打目は9I。こうなれば目標はダボに設定し、池ポチャのリスクを消すべく無難にグリーンの左端を狙って打った。
ところが、結果はまたまたトウに当たるトップで、右に出たボールは池に消えていった。ドロップしての6打目は寄せきれず、まさかの8打の大叩きとなった。
帰ってから反省
連続して右に出るトップ。こんなことが過去にあっただろうかと、帰ってから考えてみた。そして思い出したのが、10年くらい前の日のこと。雪まじりの北風が吹きつける極寒の日のゴルフで、何度打ってもトップになってどうしようもなく、3ホールで中止して帰った日があった。その日の打球は今日のような感じだったかもしれない。
今日の第2打~第4打地点も、池から吹き付ける冷たい北風で体感温度がかなり低く、身を縮めたまま打ってトップになったのだろう。10年前の極寒の日と確かに重なるところがある。
ただ、2打目地点の状況で、10年前と同じ事象が生じるリスクを考慮するのはなかなかできることではない。そこで、慎重な判断すべき材料はほかになかったか考えてみた。
この日のユーティリティ
この日のユーティリティは、10番パー5の3打目でプッシュアウト、14番の2打目ではフックしてグリーン左奥のラフへつっこむ、15番の2打目では大ダフリでグリーンのかなり手前へといった具合で、18番に来るまでにボギー以上となった5ホールのうちの、実に3ホールでその元凶を作るミスをしでかしていた。
ところが、17番パー5の2打目は会心の出来で、バーディー逃しのパーにつながるショットとなった。冒頭で、久々のゴルフでも「すばらしいショットも稀にはある」と書いたのはまさにこうしたショットのことである。このショットのために、18番ではそれまでのUTのミスのことが頭から消し飛んでしまっていた。その日のUTの出来を考慮し、18番の2打目ではUTは回避してアイアンで刻んでいくべきであったのだろう。
現場では、ついつい「いつも程度のミス」しか考慮に入れない選択をしてしまいがちである。久々のゴルフでは、その日の悪いショットを忘れず、「さらに悪いミス」の可能性も頭に置いてプレーすべきなのだろう。